「岩手大学 理工学部 三好研究室」で取り組まれているAIベースド多能工ロボットシステム研究の現場で、当社の食品サンプル模型を導入、活用いただいております。
ロボットシステムの試運転ならびに調整の工程においては、現物を使用した場合の様々な手間(加工食品の都度の調達やタレ・油等の洗浄、清掃他)を省くことが課題のひとつであり、実物大の立体模型である食品サンプル模型の活用がそれらの解決策となっています。
定量充填作業とは、缶内へ規定重量となる製品を詰め込む作業となります。ここでは焼成切身(サンマ)を対象とし、1対の尾部片と胴部片を組み合わせることで、規定重量となるように組み合わせを判別し、マテリアルハンドリングを行っています。
1号機ではバッチ処理となっていたのですが、実際の製造ラインではベルトコンベアは常に動いていますので、連続処理が可能となるように全体の仕組みを変えています。
2号機ではベルヌーイ型(非接触)吸着パッドを用いることで、凹凸のある焼成切身片のハンドリングを達成しています。
実際の食品工場で鶏モモ唐揚げと魚類焼成切身片を同時にハンドリングすることはまず有り得ませんが、ここではコンタミとなっていてもワークを選別してハンドリングが可能となることを実演しています。
焼成切身片は非接触吸着パッドにてハンドリングしていますが、鶏モモ唐揚げは表面の凹凸が多いため3指型ハンドによってハンドリングしています。